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「Infini-T Force」第10話感想 笑の成長。自立しようとする娘と自分の理想を押し付けて閉じ込めようとする父。

 突然、笑の目の前で健たち4人が姿を消し、彼女の記憶からも彼らの存在そのものが忘れさられてしまった。まるで4人だけが、最初から世界にいなかったかのように。あとに残されたのは、主人を失い悲しげにうなだれるフレンダーのみ。そこへ再び、笑に父親からのメールが入る。街を眼下に望むビルの屋上へと呼び出された笑は、ついに父親と現実の対面を果たすのだが……。

ストーリー第10話|TVアニメ「Infini-T Force(インフィニティ フォース)」公式サイトより)

 

IGNITION FLAME

 タイトルの「IGNITION FLAME」は直訳すると点火炎という意味らしいのですが、よく分からないですね…。検索したら何かガスの用語みたいですね…。

普通にイグニッションとフレイムだから、笑が動き出すきっかけとかそういう意味かなーと自分では勝手に考えてます。

 

何度も繰り返す笑の死

これは毎度毎度辛いものを感じますが、ああいう感じでZが作り上げられていったんですね。

失う自分をまたどこかから見て、それを繰り返して…気が狂うような話ですね。

 

彼はもう体の無い幽霊のようなものだという話ですが、失った自分に話しかけてきたボロボロになった方のZは水面?に反射した姿がなかったですね。

それにあのよれよれの姿のZはかなり苦労している感じでしたね。髪はぼさぼさで服も汚く、頬はこけて目の下にはクマのようなものが浮かんでいました。笑を救う方法を模索し続けた結果のあの姿だったりするのかな。

 

これを繰り返していった結果、今のZがあるんですね。

CM前と後のアバン?の親子の笑顔がもう戻らない笑顔みたいでなんだか悲しいですね…。

 

 

笑に接触するZ

二人が会うと笑が死んでしまうという話でしたが、今回はちゃんと面と向き合って話していましたね。

そして言っておきたいことがあると。愛しているとかそういう事を言うと思っていたんですが、出てきたのは「笑、お前の未来は必ず守って見せる」という言葉でしたね。うーん…なんというか。それを言うためだけに来たのかって感じがしますね。

 

ケースをかざして出てきた階段が無限の形をしていましたが、なにか意味があるのかな。止まらないとか、単純に永遠とか。

あと、前回のミサイルを止めた笑の力のエフェクトも∞でしたね。何か意味があるのかな、タイトルもInfini-Tって入っているわけだし。

 

決められた幸福を押し付けるZとそれを拒む笑

Zが映し出していた笑の未来。なんだか娘の未来を勝手に構築しているみたいでいやな感じですよね。ただ結婚は認めるってのが意外でした。孫の顔が見たいのかな?

 

そんな決められた道を自分の鉛筆で次々消していく笑。そりゃそうなりますよね。

笑の言う通りZは自分の理想の世界に笑を閉じ込めておきたいってのはありますよね。実際後々そうしたわけですし。

 

「全部初めから決まってて、自分で何も選べないなんて、そんなの生きているって言わない」

 

このセリフはOPの歌詞を思い出しますね。「最初から絶対行けるってわかっている道にはきっと勝利はなくて」ってやつ。

自分の足で歩いていくと言った笑。彼女のが変わった理由は忘れているけれど、ガッチャマンやポリマー、テッカマンキャシャーン。それにカーンとの経験で変わったことは消されていなかったんですね。

 

これもしかすると、彼らが消えたのはZの力によるものじゃなくて、笑が成長したからなのかもしれませんね。

 

「未来は決まってなんかいない」

 

前回のカーンの「未来は君自身で変わる」って言葉を思い出しますね。彼女を変える要因の一人にやっぱりカーンは必要だったんですよね。

 

 

自分の理想の世界に閉じ込めようとするZ

彼女のその成長と相反して、彼は彼女に可能性をみせるあらゆる世界を破壊しようと考えました。それは彼女のためには絶対なりませんよね。Zの立場からしたら…うーん…わからないこともないかも。あれだけ失い続けたら、どうあっても失わないが正解のような気もしてきてしまう。

 

そんな閉ざされた世界の端から笑はあゆみ、彼女の歩いた場所には道が出来ていましたね。これも彼女の力によるものでしょうか。

 

「安全じゃなくてもいい、私は自分の選んだ道をいきたい。」

 

いきたいは行きたいってのと生きたいって意味とのダブルミーニングとかかな。

この話をみてて思ったのは親から離れて自立していくような話ですよね。というか笑が自立するって感じの話なのは前々からそうなのですが、ついにそれをやったというシーン。

 

「進むのって痛いな…でもこれでいいんだよ。痛い方が生きてるって感じがする。」

 

はじめの方は死にたがり見たいな行動をしていたけれど、彼女はこういう事をいうようになったんですね。

本当にこの一話は笑の成長を感じる一話って感じですよね。

 

それでも押さえつけようとするZ。しかし笑が自分の意志で歩くと言った瞬間、あの鉛筆が輝いて

 

空の彼方に踊る影 白い翼の

ガッチャマンが来てくれましたね。このストーリーでは第二の父親とも言ってもいい存在ですよね。

もちろん、ポリマー、テッカマンキャシャーンと全員勢ぞろい。この戦闘シーンもかっこいいですね…!キャシャーンの手刀でロボを割るやつは実写版のオマージュみたいですね。実写映画を見ていないので今度見てみようかな。

 

あとZの変身、あれかっこよかったですね。いつも持ってるケースの入った杖がなんというか女の子向けのヒーローのステッキに見えてならなかったんですが、今回の登場の仕方だとかっこよく見えました。

 

どうして自分達がここに呼び出されたのかわからないヒーローたち。理屈はわからないが、そういう事だ。こういうことは理屈じゃないんですよね…!

 

「諦めない限り、俺たちは必ず救いの手を差し伸べる。」

「それが、ヒーローってもんだろ?」

 

武士は相変わらずこういうセリフが似合うなぁ…滅茶苦茶かっこいい…!

 

次回はついにヒーロー対Zのお話ですかね。次回も楽しみ!!!