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「Infini-T Force」第5話感想 たった一つの命を捨てて人を守り、守った人から非難された二人。父親と子の話も。

突然、笑の邸宅に姿を現した、Zの仲間の一人であり醜悪な怪物のような姿を持つ男、ラジャ・カーン。しかし、彼は攻撃を仕掛けてくることも無く、5人を前にして淡々と語り出す。怪物の姿となった自らの生い立ちと、Zとの出会いを。その上で更に彼は続ける。Zがケースに望む「本当の願い」を知った今、健たちに彼を殺す手伝いをして欲しいのだと。その提案に、笑の出した答えは……。

ストーリー第5話|TVアニメ「Infini-T Force(インフィニティ フォース)」公式サイトより)

 

INVISIBLE FUTURE

 今回は「親と子」の話と、人でもなければそれ以外にもなれなかった二人の話でしたね。やっぱりどこか似ている二人のお話なんですね。

考えてみれば、少し違っていたら彼らもああなっていたかもしれないんですね。

 

同じく父に改造され、孤独になったキャシャーンとラジャ・カーン

今回の似ている二人はこの二人。

キャシャーンは人を守るために新造人間になりました。その結果、彼は人間でもない、機械でもない、どちらの世界でも受け入れてもらえない孤独の存在になったと。

人もキャシャーンをヒーローのように扱ったと思ったら、敵と同じ機械の身体であるとわかるや否や掌を返して。そしてまた自分達が危険にさらされるとキャシャーンを頼ると。人の嫌なところを見てきたキャシャーン。それでも正義の心で人を守り続けるのが彼、新造人間キャシャーンなんですよね。

 

そしてラジャ・カーン。彼も正義のために戦っていた一人でしたが、敵に勝つために自分の体と命を犠牲に敵と体を融合させた存在であると。それをしたのは父親なんですね。こちらももう人間の姿には戻れないようで、同じくたった一つの命を捨ててヒーローになった彼でしたが。やはり彼も同じで人でもなく、敵でもない存在になった彼は迫害を受け、強大な力ゆえ処刑されそうになってしまったと。

普通にひどい話でしたね。自分達を救ってくれた人を平和になった結果いらない存在として、あるいは新たな脅威として排除しようとする。よくある話ではあります。

私の好きな特撮のウルトラマンネクサスの敵であるダークザギも似たような理由で敵になったような覚えがあります。

 

そういった迫害などを受けていた彼は正義の心を失い、やがてすべてを醜くしようと考えるようになったと。

 

この二人も似ているようで、正義の心があるか否かなどいろいろの差はありますね。

 

 

父と子

笑にもZの正体が父親であることがばれましたね。

前回通り普通にお邪魔してきたラジャ・カーンはともにZを倒そうという話を持ち込んできました。

笑もさっさと殺してと言っていましたが、内心ではそうは思っていなかったみたい。

 

それにしてもZの願いは永遠に叶わない夢ってのは何なんですかね…。父親も死んでいるって言ってましたし…どうなっているんだろう…。

 

そして今回は父親と子供の話って感じもありましたね。

笑の父親は笑を放って、そしてZとして世界を滅ぼそうとしている。

ガッチャマン父親は息子の代わりに有人ミサイルに乗って散ってしまいました。

キャシャーン父親は全ての原因でもあり、息子に頼まれて息子を新造人間にした人。

ラジャ・カーンの父親自分の息子を敵と融合させて、恐らく迫害し、処刑しようとしたのかな?

というみんな違う父親像って感じでしたね。

 

笑はなんやかんや、親に自分を見守っていて欲しかったみたいですね。パパヲスクイタイと書いた…あるいはケースが勝手に書いたのはそう心から思っていたからですよね。

 それに笑はだいぶ感情をだすようになりましたね。最初の方は笑うどころかいつも平然としている感じでしたね。今はそうではない感じ。

 

ラジャ・カーン 対 キャシャーン

この戦闘は戦闘というよりはキャシャーンによる説得に近い物がありますね。

ラジャ・カーンの笑に対する話も彼が本当に笑が世界の破壊者の娘として迫害されるという事を同情しての発言に聞こえましたね。

 

キャシャーンの台詞は一つ一つラジャ・カーンに刺さったのか、途中からはほとんど戦闘をしていませんでしたね。

 

本当は自分の父親を許せるときが来て欲しい、本当に許せないのは正義の心を失った自分だと。

 

「生きるとは自分だけの願いを持つことだ」ってキャシャーンの台詞もいい…。彼らは二人とも一つの命は失っています。でも生き続けたいと願うキャシャーン彼の願いはアボカドのクリームサラダの味をしることだと。

泣きそうになりましたね。いや泣いてたかな…。

小さな願いだけど、生き続けるための願いですよね。

そういえば最初の方にラジャ・カーンがタバスコいじっていたのも味がわからないというか摂取できないってことを出すためかな。

 

ラジャ・カーンを倒すのではなく、拘束する形で置いて行ったわけですが、キャシャーンはあそこに何度も出向きそうですよね。

最後の未来はないってセリフもしゃべり方から笑の事を心配しているような感じでしたよね。自分のようになるぞと言っている感じがする。

 

彼も過去の話から分かるように、悪い人じゃないんですよね。何が外からの原因があってそうなったと。

ダミアンは一人だったことと、誰も守ってくれなかったことが原因で完璧な悪に、ベル・リンは一族を滅ぼされたために、そしてカーンは自分が人から迫害されたために。

なんか、彼ら自身が悪になるべくして悪になったわけじゃないんですよね…。そもそも悪なのかすら怪しい。

最後辺りにはみんな和解できそうだけれど…。そうあってほしいな。

 

ダミアン再登場

思ったより早く出てきたダミアン。笑を守るといったガッチャマンから変身能力を奪い、守って見ろといった感じで登場しました。

これもなんか…倒そうとか、悪意のある近づき方じゃないですよね。

ケースが欲しいなら最初の一撃でガッチャマンをやれていましたし、あの攻撃わざと止めたようにも見えます。

 

笑を守るっていった時の笑の話ももっともといえばもっとも。

彼らが笑を守れるのは、特殊な力があるから。それは確かにそう。

しかしガッチャマンは今回力を奪われてしまいました。

力を奪われた状態で笑を守れるのか、次回も気になります!!